イベント開催報告
【2024年4月特別イベント】富山の酒蔵を見学&応援しに行こう!
4月26日(金)~28日(日)まで、富山県の酒蔵見学を軸に富山を巡る企画を実施しました。
初日(4月26日(金))は、12時30分に富山駅北口タクシー乗り場待ち合わせ(集合)にて、富山市百塚にある富美菊酒造(羽根屋)さんに、団員、一般参加含め4名にて訪問しました。
富美菊酒造さんは、原則として見学を受け入れておりませんが、同社(同蔵)営業部長の羽根千鶴子さん(女将)の特別な配慮にて、見学が実現しました。
案内役は、若手のエース岡崎元太郎さんで、酒蔵の生い立ち、特徴の説明の後、通年醸造(四季醸造)の同蔵の設備を1つずつ丁寧に案内頂き、説明を受けました。
タイミング良く、蒸米の最中で有り、蒸米出来立てからの放冷機のところをリアルに拝見しました。
その後、麹室、醸造タンク、各種、充填・ラベル貼付、冷蔵倉庫等を案内頂きました。
そして、お待ちかねの試飲では、ワイングラスに煌(きらび)、翼(つばさ)、CLASSIC等計5種を味わいました。同蔵は、神通川が近くに流れていますが、水源は少し離れた常願寺川水系の地下水を利用しています。(心地良い軟水)
富美菊酒造株式会社 https://fumigiku.co.jp/
創業:1916年
生産石高;約1,300石
(一時、300石位まで減少後、四季醸造に転じて石高増加、最盛期は5,000~6,000石程の生産量)
ブランドストーリー:https://fumigiku.co.jp/brandstory/
市販酒こそを美味しいものにと、あるとき「全ての酒を、大吟醸と同じ造りでつくる」ことを思い至ります。(HPブランドストーリーより)
酒米の原料酒米の原料処理の要である吸水処理を、大吟醸と同じ手間のかかる限定吸水という手法で行うことから、新しい時代の富美菊酒造の酒造りが始まりました。
社長(蔵元)杜氏の羽根敬喜は、ベベテランの杜氏から見様見真似で酒造りの工程を学び、やがてその全行程を引き継ぐようになりました。現在は自らが蔵元杜氏として、地元の蔵人とともに、羽根屋の酒造りを指揮しています。
富美菊酒造では現在、「富美菊」と「羽根屋」の2つのブランドを展開していますが、この全国市場向けの限定製造の特別酒「羽根屋」を軸に、あたらしい時代の日本酒造りへの挑戦を行っています。
羽根屋の日本酒は、日本の名水百選にも選ばれている富山の名水・常願寺川水系の天然水を用いて造られます。
そして、少量単位で手間のかかる限定吸水による原料処理に加え、箱麹・蓋麹による丁寧な麹処理も、最高級の吟醸酒のみで用いられる手法を全ての酒で実施しています。
品質へのこだわり:https://fumigiku.co.jp/quality/
酒蔵見学は、13時から15時30分頃まで、たっぷり時間を割いて頂きました。また、帰り際に蔵元杜氏(社長)の羽根敬喜さんが、挨拶にお見えになりました。
酒蔵を後にして、富山駅北口至近の地元の老舗酒店「リカーポケット水畑」に立ち寄り、富美菊酒造(羽根屋)さんの日本酒をいくつか購入しました。
同日の夕食は、富山駅南口近くの「越中の台所きのか」へ。
アラカルトにて富山の魚等を中心に、富山の地酒(日本酒)を堪能しました。
続いて、「醍醐」というお店に移動し、二次会も引き続き、日本酒を堪能しました。
翌日27日(土)は、地元出身の一般参加の方のご配慮により、南砺市の成政酒造さんと、日本ワインのワイナリードメーヌボーさんを見学しました。
参加メンバーは、3名で、富山駅あいの風とやま鉄道に9時42分発の金沢行の普通電車で高岡に向かい、そこからJR西日本の城端線(非電化、ディーゼル)に乗車し、砺波経由で福光駅下車にて、早めのランチ(駅前の町中華)、駅前のバット博物館を見学して、成政酒造さんへ。
成政酒造株式会社 https://www.narimasa.co.jp/
創業:1894(明治27)年
生産石高:約500石
水源:医王山(いおうぜん)の湧き水(超軟水)
https://www.narimasa.co.jp/about-us(同蔵HPより)↓
緑溢れ水清く米豊かに実る越中富山。その南西部、とりわけ美しい緑を保つ山に懐に抱かれ、小さな蔵「成政」はあります。
蔵元の立地そのものが日本酒造りに格好なのは言うまでもなく、立地を第一番に定義するのが水なのです。
背にする石川県との境界を成す山 「医王山(いおうぜん)」、成政の酒つくりの根幹を成す水は、この峰の層をくぐり抜けて走り出てきます。
弊社のブランド名は、戦国時代越中の国主であった武将、佐々成政に因むもので、成政が水を求め、鑓をふるって地を突いたところ、そこから水が湧き出たという謂れを持つ「槍の先の水」としてしられております。
成政が所在する南砺市(旧福光町)を中心とするこの一帯は全国でも有数な酒造好適米の産地で、高品位な酒造好適米『五百万石』『雄山錦』を生産する地域として、全国的にその名を知られております。この地に初めて『五百万石』を持ち込んだのが前蔵元の山田外三郎で「蔵が立地する土地のお米でお酒を醸すのが王道」と酒米を栽培したのが由来です。
日本で初めて基金による酒造り『成政トラスト吟醸の会』を始めたのが成政であり、良い酒を造りたいという造り手の希望と多少のお金を出しても極上の酒が飲みたいという消費者の欲求が噛み合い実現しました。
「自分たちのお酒を」と地元の有志十数人で始まったものが、今もなお 皆様に愛され続けております。
見学は、杜氏の谷川さんにて、醸造が終了した同蔵をくまなく、各種設備、麹室、醸造タンク、冷蔵倉庫等見学させて頂きました。
また、その後、3種程の試飲もさせて頂きました。同蔵の見学は、お土産用の日本酒付きで、有料(3,000円)ですが、とても有意義なひとときを過ごせました。
その後、そこから程近い、日本ワインのドメーヌボー(トレボー)さんへ。
https://tresbeau.co.jp/
2020年に初醸造(リリース)。日本のコートドールを目指す!という壮大なビジョン、計画を持っていらっしゃる素晴らしいワイナリーでした。
同日の夕食は、3名にて、旬彩料理TAKUさんへ。富山の食材をふんだんに使用した、創作系の和食コール料理と富山の地酒(日本酒)を大いに堪能しました。
最終日の28日(日)は、富山駅からLRT(市電)に乗り、岩瀬浜へ。富山港(湾)と立山連峰の風光明媚な景色を堪能し、神通川河口に立つ、富山港展望台に昇り、富山市内と富山湾、立山連峰を一望しました。抜けるような青空で、素晴らしい景色を目に焼き付けました。そして、満寿泉(桝田酒造店)の試飲・展示施設の「沙石」へ。
30分、2,000円で冷蔵庫の中の満寿泉をどれでも試飲出来る施設です。(おつまみ、300円も付けて)
搾りたての生原酒から、20年、30年熟成の古酒まで、時間内に堪能しました。その後、岩瀬運河沿いの古い町並みを散策し、カフェでランチ後、解散となりました。
初めての富山でしたが、本当に素晴らしいところでした。また、季節を改めて、伺ってみたいと思いました。
文責:副理事長 對間勝己
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